Sitecore Experience Platform を利用することで、マーケティング機能としてアナリティクス、プロファイルなどの機能を提供します。その中でも Path アナライザーはサイト訪問者の動きを分析するのに使えるツールです。
Path アナライザーとは?
Sitecore Experience Platform で提供している分析ツールで、サイトの行動分析をするためのツールとなります。この分析にあたって、サイトのアナリティクス、誰が何を見ているのかというデータとしてプロファイル、エンゲージメントバリューとパス分析を含めたツールとして提供しています。
Path アナライザーを立ち上げる
サイトコアの管理画面で、Path アナライザーを起動する権限を持っている場合は、以下のようにスタート画面に表示されます。
クリックをすると以下のように Path アナライザーの画面に切り替わります。
レポートの確認
Path アナライザーは訪問者がどういう風にクリックをしてページを切り替えているのかを見ることができますが、ポイントとしては以下のような要素があります。
- 各〇の記号はページになります
- 緑色の場合はエンゲージメントバリューを獲得できているパスです
- 赤色の場合はエンゲージメントバリューを獲得できていません
- 〇と〇の間の線の太さ
- ページ間の移動が多い場合に、線が太くなります。
このため、上記をまとめると以下のように見ることができます。
- 大きな赤丸に関しては、それなりの訪問数があるがエンゲージメントバリューが取れていません
- ページそのものがわかりにくい
- 赤丸の前の太い線がトラフィックの多い遷移となるため、改善する余地のあるクリックです
- ページの遷移がわかりにくい、正しく誘導できていない
エンゲージメントバリューの設定をしていないと、上記のレポートを見ることはできない形となります。
マップの確認
レポートで表示するデータのフィルタリングに関して、マップという仕組みを利用しています。新しいマップを作製する手順は、以下のページにまとまっています。
すでに設定されている標準のマップを参照すると、サイトのホームからアクセスをしている場合のマップのルールは以下のようになっています。
表示されるアナリティクスの結果に対して、右側にレポートを選択する画面があります。例えばエンゲージメントバリューの高い、コンタクトのサンプルが表示されています。
このように、価値ある行動をとっているプロファイルを、Path アナライザーを利用して見つけることができます。
まとめ
単なる統計データとしてページのアクセス解析を見る以外に、この Path アナライザーを利用して、いわゆる交通情報のようなところから該当するお客様を見つける、ということができます。このためには、エンゲージメントバリューの設定など、様々なマーケティングの項目を決めて行く必要がありますが、その次のステップとして便利な解析ツールとして Path アナライザーを利用できます。
関連サイト
- Path アナライザー ( doc.sitecore.com )
- Path Analyzer - Navattic Demo