これまでアイテムを作成すると書類のようなアイコンが常に設定されていました。アイテムに対してアイコンを設定することが可能ですが、これを毎回作業をするのは手間になりますので、今回は、アイコンの設定を紹介します。

アイテムのアイコン
Sitecore のアイテムの設定にはアイコンという項目があります。コンテンツエディターで見ると、アイコンの項目があることがわかります。

このメニューからアイコンを指定すると、コンテンツツリーに表示されるアイコンを変更することができます。

テンプレートでアイコンを指定する
今回は、前回作成をしていたテンプレートを利用します。設定 メニューの アイコン をクリックするとドロップダウンの選択肢が出てきます。以前に使ったアイコンなどがおすすめで表示されるようになっていたりもします。

今回は、他のアイコン をクリックしてダイアログを開きます。開いたダイアログのアイコンタブを選択すると以下のような画面になります。

アイコンを指定すると、アイコンのファイルパスが変わるのがダイアログで確認できます。上にあるドロップダウンボックスを選択すると、さまざまなタイプのアイコンがグループ化されており、選択して切り替えることが可能となっています。

今回はテキストのアイコンで、WordProcessing/32x32/align_centre.png を指定することにします。

指定をするとアイテムのアイコンが変わっていることがわかります。

スタンダードバリューの検証
まず最初に、新しいアイテムを作成していきます。アイテムを挿入、テンプレートを指定します。すでにテンプレートのアイコンが変わっていることを確認することができます。

出来上がったアイテムは以下のように新しいアイコンになっていることがわかります。

スタンダードバリューの値の確認
続いて、今回の記事の最初のところでアイコンを個別指定したアイテムがあります。上記の画面では This is standard value test というアイテムになります。アイコンが異なる形です。個別に設定をしたアイコンが優先されていることがわかります。
この値がどこで設定されているのか確認するために、コンテンツエディターの 表示 - スタンダードフィールド をチェックします。

アイテムが持っているフィールド以外に設定されているスタンダードフィールドを参照することができるようになります。


今回は、個別に設定したデータを削除するためにクリアをクリックしてアイテムを保存します。するとスタンダードバリューで指定したアイコンが利用されているのを確認することができます。

アイコンを素早く見つける
アイコンに関しては慣れてくるとなにがあるのか、と言った感じで理解できますが、実は慣れる必要はありません。キーワードで検索をすることができるサイト、Sitecore Icon Search というサイトがあります。

アイコンのパスが分かれば、検索をすることなく設定することができます。 JSS Icons Only のチェックをすると、JSS で利用可能なアイコンだけに絞り込まれ、またそのアイコンを表示するための名前を確認できるようになります。

また、ブラウザの拡張機能もあるため、サイトに行かなくても確認することが可能です。

このサイト、非常に便利ですのでブックマークしておきましょう。
まとめ
今回はアイテムに対する標準のアイコンを指定する手順を紹介しました。テンプレートで作成するデータの形式に合わせたアイコンを設定しておくことで、単にフォルダで保存しているデータを理解するだけでなく、見た目でアイテムのタイプを判別することができるようになります。