Sitecore Content Hub は画像に対して AI を利用するタグ付けの機能が標準で提供されています。この際、画像で利用している主な色に関する定義は Taxonomy の中で管理するようになっています。今回はこの定義を多言語で持つ方法について確認をしていきます。
画像分析の設定
Content Hub DAM には、画像およびビデオを AI で分析をしてタグ付けを実行する機能が標準で提供されています。これは、アセットのタイプの設定の時に、以下のようにトリガーの設定をしておく形となります。
実際に、アセットタイプを指定するとトリガーが起動して、自動的にタグが付与されている形です。
タグに関しては Taxonomy で多言語で持つことが可能となっています。例えば、日本語に切り替えると以下のようになっています。
タクソノミーを参照すると、以下のように日本語のラベルを設定することが可能です。
すべて設定が完了して、以下のような結果となりました。
しかしながら、色の部分はタクソノミーとしてはタグではなく別のデータで持っています。これは VisionColor という別のところで管理をしていて、以下のように管理画面から編集をすることができません。
翻訳のエクスポート・インポート
このリソースは管理画面で編集することができませんが、翻訳の機能を利用することで多言語のラベルを追加することができます。管理管理機能の画面に移動をして、Export のボタンを押して、英語、日本語を選択します。
エクスポートのあと用意された Excel ファイルを開いて、Vision.Color のシートを参照してください。Green の日本語リソースが空欄になっているのが分かります。
ここに日本語の色を指定し、翻訳ツールからインポートをします。今回は項目が少ないのですぐ反映されました。
まとめ
今回は Content Hub DAM に搭載している画像分析の AI に関して、どのようなリソース管理になっているのかを確認しました。また、VisionColor の項目は管理画面からラベルを設定することができませんが、翻訳機能でインポートをする形で対応ができました。