Sitecore Search はサイトコアが提供する検索エンジンで、Web サイトにおけるサイト内検索を実装することが可能な SaaS のサービスとなります。今回は、実際に導入済みのサイトコアの開発者向けサイトを参照しながら、どういう動きをしているサービスなのか、確認したいと思います。
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Sitecore Search とは?
この製品は、Sitecore が 2021年9月に買収した会社、Reflektion が提供していたサービスからスピンアウトした製品となります。元々の製品は Sitecore Discover という製品で EC サイト向けの検索エンジンとして提供をしていましたが、これを一般の Web サイトで利用できる検索エンジンとして提供を開始したものとなります。
Sitecore.com の場合
すでに自社での導入をしているため、まずはサイトでの動きを見ていきます。まず、現在の検索ページはこちらになります。
このページにある要素としては、検索ボックス、左側には絞り込みをするためのファセット、そして検索結果を表示するエリアという形になっています。このあたりの表示に関しては、すべて Sitecore Search で処理をしている形です。
このページですが、一度 Reflektion のキーワードを使って検索をして、改めて検索のページに戻ると表示されるコンテンツが変わっています。
このように、過去の検索キーワードをもとにおすすめを表示する、という仕組みが組み込まれているため、使いやすい検索エンジンという形で利用することができるのがわかります。
Sitecore Developer サイトの場合
開発者向けの Web サイトとして、https://developers.sitecore.com/ というサイトを立ち上げています。サイトにアクセスすると上記のような画面になっています。
このページの検索ボックスに文字を入力しようとした場合、以下のような画面に代わります。
ここで GraphQL というキーワードを入力すると、表示される項目が変わっています。
左側に表示されている GraphQL に関連するキーワードが一覧で表示されており、右側にはサイトのコンテンツの候補が出てきています。この際、ARTICLE - Sitecore Documentation と表示されていますが、これは Sitecore のオンラインマニュアルの検索ができているのがわかります。
左側に表示されている項目のうち、graphql search query invalidoperation をマウスカーソルで合わせると項目が変わります。
検索結果は FORUM - Sitecore Stack Exchange と記載されています。実はこの開発者向けのサイトの検索は、サイト内の検索以外にも、開発者の方が対象となるコンテンツも対象にしています。
Sitecore Search は bot でクローラーを動かして、サイトのデータを取得して検索結果として表示することが可能なため、Web サイトが何で構築されていてもデータを取得して検索結果として出すこともできます。
また最初に紹介をした検索の画面と異なり、検索ボックスを中心に候補が表示され、その結果のおすすめが出てくる、という検索形式も利用することができるのを確認しました。
まとめ
Sitecore Search に関して今回は Sitecore.com で採用されている2つのパターンを紹介しました。次回からもう少し、Sitecore Search の管理画面なども含めて紹介していきます。なお、Sitecore Search に関しては Web サイトで以下の形で公式ドキュメントは公開済みです。