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Sitecore Docker カスタムイメージの利用 - Sitecore Headless Services のイメージ作成

Docker

公開日: 2022-06-01

前回は Sitecore Management Services のインストールを実施しました。今回はモジュールのインストールとして、Sitecore Headless Services のモジュールをインストールしたいとおもいます。また、標準で SXA のモジュールも入っているため、この後利用することはないため削除してい行きます。

前回の Sitecore Management Services と違って、CM サーバー以外にも設定をする必要があるため、同様のモジュールでも同じような手順で進めることが可能です。

Sitecore Experience Accelerator モジュールの削除

標準でセットアップされている Sitecore Experience Accelerator のモジュールの定義を先に削除していきます。

Dockerfile
  solr-init:
    build:
      args:
        SXA_IMAGE: ${SITECORE_MODULE_REGISTRY}sitecore-sxa-xm1-assets:${SXA_VERSION}

  cd:
    build:
      args:
        SXA_IMAGE: ${SITECORE_MODULE_REGISTRY}sitecore-sxa-xm1-assets:${SXA_VERSION}

  cm:
    build:
      args:
        SXA_IMAGE: ${SITECORE_MODULE_REGISTRY}sitecore-sxa-xm1-assets:${SXA_VERSION}

  hrz:        
    environment:
      Sitecore_Plugins__Filters__ExperienceAccelerator: +SXA    

上記の定義と連携している dockerfile も編集していきます。以下は削除していく項目です。

docker\build\solr-init\Dockerfile

Dockerfile
ARG SXA_IMAGE

FROM ${SXA_IMAGE} as sxa

# Add SXA module
COPY --from=sxa C:\module\solr\cores-sxa.json C:\data\cores-sxa.json

docker\build\cd\Dockerfile

Dockerfile
ARG SXA_IMAGE

FROM ${SXA_IMAGE} as sxa

# Add SXA module
COPY --from=sxa \module\cd\content .\
COPY --from=sxa \module\tools \module\tools
RUN C:\module\tools\Initialize-Content.ps1 -TargetPath .\; `
    Remove-Item -Path C:\module -Recurse -Force;

docker\build\cm\Dockerfile

Dockerfile
ARG SXA_IMAGE

FROM ${SXA_IMAGE} as sxa

# Add SXA module
COPY --from=sxa \module\cm\content .\
COPY --from=sxa \module\tools \module\tools
RUN C:\module\tools\Initialize-Content.ps1 -TargetPath .\; `
    Remove-Item -Path C:\module -Recurse -Force;

Sitecore Headless Services の追加

ヘッドレスサービスのインストールのリファレンスは、前回紹介をしたページと同じところに記載されており、右側に表示されているページ内リンクをクリックすると表示されます。10.1 と 10.2 で手順が異なるため、今回は英語のページをリファレンスにしています。

この定義を、前回と同じようにプロジェクトに反映させていきます。最初に、.env ファイルにイメージリポジトリを追加します。

Plain Text
HEADLESS_SERVICES_VERSION=20.0.1-1809

この HEADLESS_SERVICES_IMAGE を .env に記載することで、docker-compose を実行する際に設定を反映させることができます。今回も docker-compose.override.yml のファイルを編集していきますが、設定対象は cm および cd を進めていきます。以下は差分のみ紹介をしている形です。

Dockerfile
  cd:
    build:
      args:
        HEADLESS_SERVICES_IMAGE: ${SITECORE_MODULE_REGISTRY}sitecore-headless-services-xm1-assets:${HEADLESS_SERVICES_VERSION}

  cm:
    build:
      args:
        HEADLESS_SERVICES_IMAGE: ${SITECORE_MODULE_REGISTRY}sitecore-headless-services-xm1-assets:${HEADLESS_SERVICES_VERSION}

  mssql-init:
    build:
      args:
        HEADLESS_SERVICES_IMAGE: ${SITECORE_MODULE_REGISTRY}sitecore-headless-services-xm1-assets:${HEADLESS_SERVICES_VERSION}

cd および cm に関してのコピーの処理を記載していきます。まずは CD に関する記述です。

Dockerfile
ARG HEADLESS_SERVICES_IMAGE
FROM ${HEADLESS_SERVICES_IMAGE} as headless_services

# Add headless module
COPY --from=headless_services C:\module\cd\content C:\inetpub\wwwroot
COPY --from=headless_services C:\module\tools C:\module\tools
RUN C:\module\tools\Initialize-Content.ps1 -TargetPath C:\inetpub\wwwroot; `
  Remove-Item -Path C:\module -Recurse -Force;

続いて、CM に関する記述です。CD と似ているコピペでと考えてしまいそうですが、パスが異なるので注意してください。

Dockerfile
ARG HEADLESS_SERVICES_IMAGE
FROM ${HEADLESS_SERVICES_IMAGE} as headless_services

# Add headless module
COPY --from=headless_services C:\module\cm\content C:\inetpub\wwwroot
COPY --from=headless_services C:\module\tools C:\module\tools
RUN C:\module\tools\Initialize-Content.ps1 -TargetPath C:\inetpub\wwwroot; `
    Remove-Item -Path C:\module -Recurse -Force;

続いて mssql-init のファイルを編集します。

Dockerfile
ARG HEADLESS_SERVICES_IMAGE

FROM ${HEADLESS_SERVICES_IMAGE} as headless_services

# Add Headless module
COPY --from=headless_services C:\module\db C:\jss_data

これでモジュール追加の設定が完了しました。

コンテナを起動する

上記の設定が完了したところで、docker\data\mssql にあるファイルおよび docker\data\solr にあるファイルを削除します。SXA のモジュールを削除しているので、この機会に一度作り直すためです。完了したところで、以下のように手順を進めていきます。

PowerShell
docker comopse build
docker compose up -d

起動後、管理画面にログインをして SXA のモジュールが削除されているため、テナント作成の機能がなくなりました。

customimage22.png

Headless Services のインストールを確認するために、GraphQL の UI にアクセスします。/sitecore/api/graph/edge/ui をサイト名に追加してアクセスをすると表示されます。

customimage23.png

API キーを作成して publish を実行、キーを利用してアクセスをすると有効になることがわかります。

customimage24.png

まとめ

ヘッドレスの環境として利用するコンテナのセットが出来ました。本ブログではこれをベースに、以前に動かした デモ環境 と同じサンプルと同じような環境を整備する方法を、次回以降紹介していきます。

参考情報

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