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Sitecore Horizon のインストール

Next.js

公開日: 2022-03-23

これまで Sitecore の編集環境としてはコンテンツエディター、エクスペリエンスエディターと2つのツールを利用していました。全体を見渡すことができるコンテンツエディター、見たまま編集を実現するエクスペリエンスエディターという位置付けです。今回紹介をする Sitecore Horizon はその2つのいいところ取りの製品になります。

前提条件

今回は以下の環境にインストールを進めていきます。

  • Sitecore Experience Manager 10.2
  • Sitecore Horizon 10.2

ドメインとしては、Sitecore の CM サーバーおよび Identity Server と同じサブドメインを割り当てるようにします。これは SameSite cookies に関しての条件があるためです。例としては以下のような感じです。

  • Sitecore CM: https://cm.mycompany.com
  • Sitecore identity: https://si.mycompany.com
  • Horizon: https://horizon.mycompany.com

インストール前の準備

Horizon は IIS の WebSocket Protocol を必要とします。このため、サーバーマネージャーから機能の追加をする必要があります。この機能は、IIS の機能として提供されているため、IIS 設定項目一覧に表示される WebSocket を設定してください。

horizon01.png

また Sitecore Horizon は以下のランタイムも必要とするため、インストールをしてください。

インストール

まず最初に、以下の Web サイトからモジュールのダウンロードをしてください。

今回は仮想マシンに対して適用するので以下のファイルとなります。

  • Sitecore Horizon for On Premises deployment

ダウンロードした zip ファイルを C:\projects\horizon に展開します。

horizon02.png

展開後にある InstallHorizon.ps1 のファイルを編集していきます。設定項目は以下の通りです

項目

設定する値

horizonInstanceName

インスタンスの名前を設定してください

sitecoreCmInstanceName

CM サーバーのインスタンス名

sitecoreAdminPassword

管理者のパスワード

identityServerPoolName

ID サーバーのアプリケーションプール名

licensePath

ライセンスファイルのパス

enableContentHub

Content Hub とつなげる際には ture

enableSXA

SXA を利用する場合は true

[ValidateSet("XP", "XM")]

XP もしくは XM どちらかを残します

設定が完了していれば、PowerShell を実行する形となります。この際、スクリプトに電子署名がされていないこともあり、環境によっては実行することができません。一時的に解除するために以下のコマンドを実行してください。

PowerShell
Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser -ExecutionPolicy Undefined -Force

これで動かすことができるようになります。以下のコマンドで実行をしてください。

PowerShell
.\InstallHorizon.ps1
horizon03.png

途中、警告が出る場合でも R をクリックすることで進んでいきます。

horizon04.png

動作確認

インストール後に Sitecore の管理画面にログインをすると、Horizon のアイコンが追加されています。

horizon05.png

Horizon を起動すると、以下のような管理画面が表示されます。

horizon06.png

左側にコンテンツツリーではページ単位、コンテンツ単位での表示が可能です。また、右側にはアクションが表示され、編集する際には中央のエリアで編集をすることができます。また、プレビューの機能なども提供しています。使い方に関しては別途紹介するものを用意したいと思います。

追加の設定

管理画面の日本語化

管理画面は英語版となっていますが、以下のファイルを日本語のリソースに切り替えることで変更することができます。

  • \sitecore\Sitecore.Horizon.Client\Client\dist\assets\i18n\en.json

日本語リソースを適用した場合の管理画面は以下のようになります。

horizon07.png

Sitecore Content Hub と連携をしている場合

新しいホスト名の上で Sitecore Content Hub と連携をさせることになります。このため CORS の設定を追加する必要があります。

  1. 設定を開く
  2. PortalConfiguration - CORSConfigration を選択します
  3. Horizon Editor が起動しているインスタンスを追加します
  4. 保存します

これで Sitecore Content Hub との連携が完了しました。

horizon08.png

まとめ

今回は Sitecore の新しい編集ツールとなる、Sitecore Horizon のインストール手順を紹介しました。コンテンツエディターとエクスペリエンスエディターのいいところ取りという感じで画面の遷移の回数を減らすことも可能です。

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